答えは自分の中に宿る
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振り返りからの着眼:答えは体内に宿る「進路」という言葉を聞くとき、多くの人間は、地図のようなものを想像する。
どこかに正解のルートがあり、そこへ辿り着くための「外側」の情報を集めることに必死になる。だが、それは決定的な間違いだ。
世界は、絶望している暇もないほど冷徹なスピードで変貌し続けている。そんな中で「生き残る」ために必要なのは、優れたガイドブックではなく、君自身の「野生」を取り戻すことだ。
野生の個体が過酷な環境でまず行うのは、情報の収集だ。だが、それはネットの海を泳ぐような、誰にでも手に入る安価なデータのことではない。生物が獲物や捕食者の気配を察知するように、自らの感覚リソースを投資して勝ち取る「生存のためのシグナル」だ。
これからの進路を考えるとき、君が頼るべきは他人のアドバイスではない。君の体内に宿る「感覚生態学」的なセンサーだ。
他者と協力し、共生関係を築くのか。あるいは、自分を侵食する異物を駆逐するのか。その判断を下すのは、道徳や教育ではない。君の体内に備わった免疫システムだ。
免疫系は、単に敵を排除するだけの機関ではない。何を受け入れ、何と手を取り合うべきか、その「自己の境界」を常に交渉し続けている知性そのものだ。
もし、ある環境や人間関係に対して、君の体が「拒絶反応」を示しているのなら、それが答えだ。論理でそれをねじ伏せてはいけない。
生命の本質は「オートポイエーシス」、つまり「自らが自らを作り続ける」という自律的な円環にある。
君というシステムは、外部からの入力に一方的に動かされるマシーンではない。環境をトリガー(引き引き金)にして、自分自身の内部構造に従って変化していく、閉じながらも開いたプロセスだ。
だから、進路とは「どこかにある場所」へ行くことではなく、君という個体が「どうあり続けるか」という自己制作の連続でしかない。
君の細胞には、先祖が生き延びてきた歴史が、エピジェネティックな記憶として刻まれている。過酷な環境を生き抜いた「意志」の蓄積が、分子レベルで君の肉体に宿っているのだ。
「13歳のハローワーク」を書いたときも、私は一貫して伝えてきた。好奇心こそが、現実という巨大な世界の入り口になるのだと。
それは、頭で考えるものではない。心臓の鼓動が速まり、内受容感覚が「これだ」と告げる瞬間を見逃さないことだ。
答えは、常に君の体内にある。
外側のノイズを遮断し、自分の組織が、免疫が、そして自分が、生命の円環が何を求めているのか、その「野生の本質」に耳を澄ませてほしい。
生き残るための戦略は、すでに君の肉体が知っている。
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